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公益財団法人 石川県埋蔵文化財センター

【開館】9:00-17:00(入館16:30)【休館】12/29-1/3

最新発掘情報

加賀地域 終了

小松市古府シマ遺跡の発掘調査が終了しました

 調査地は小松市街地東方約4km、梯川中流右岸に所在する石部神社(加賀国総社・府南
社)の南~西方に位置します。総社周辺には古代末の加賀国府があったと考えられており、
調査区周辺には「タチ」などの小字名が残っています。              
 東側の調査区では平安時代から室町時代の遺構を確認し、西側の調査区では平安時代末
の生活面を挟んで上層に鎌倉・室町時代の、下層に平安時代の遺構面が存在することを確
認しました。上層の調査では、区画溝に囲まれた敷地内部に多数の柱穴や井戸、竪穴状遺
構などを重複して検出し、連綿と集落が営まれていたことが分かりました。
 今年度の調査は主に上層を対象としたものでしたが、大量に出土した遺物の大半は下層
に相当する平安時代末の遺物でした。その時期に非常に活発な活動が行われていたことが
想像されることから、下層の調査に期待が膨らみます。

遺跡名 小松市古府シマ遺跡
時代 平安時代~中世

現場の写真

  • 調査区遠景(南東から)

  • 東側の調査区完掘状況(南から)

  • 西側の調査区完掘状況(北から)

  • 井戸側出土状況

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