梶井衛生センター遺跡は、加賀市北東の平野部、柴山潟から南へ2.5㎞に立地しており、潟に流れ込む動橋川がすぐ西側を流れています。
今回の調査では弥生時代と平安時代の集落が見つかりました。
西側の調査区(3区)では平安時代前期の井戸が検出されました。薄い板を縦に差し込んで井戸枠としており、底面には3～5㎝大の小石が敷かれていました。「泉」と墨書された須恵器の坏蓋が出土しています。そのほか、掘立柱建物があったこともうかがわれます。
東側の調査区(4区)では、弥生時代の溝や土坑が見つかりました。溝の上面から弥生時代後期の甕や壺がまとまって出土しました。溝より西側は、地形が落ち込んで遺構がみられないことから、この溝は集落の境として設けられたものと思われます。
| 遺跡名 | 梶井衛生センター遺跡 |
|---|---|
| 時代 | 弥生時代～古代 |
平安時代の柱穴と井戸
平安時代前期の井戸
弥生時代の溝
弥生土器出土状況