今年度の調査では、9世紀から13世紀にかけての柱穴群や溝、十数基の井戸を確認しました。遺物は、土師器・須恵器・緑釉陶器・墨書土器などの土器類、龍泉窯青磁・白磁などの中国産陶磁器、珠洲焼や加賀焼などの中世陶器、漆器や木製の箸など多量かつ種類が豊富です。
付近には「タチ」という小字名があることや、確認した多くの遺構や遺物から、府南社など国府に関連する施設があった可能性も推測されます。今回の調査は加賀国府の実像に迫る手がかりの一つになると期待できます。
遺跡名 | 古府シマ遺跡 |
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時代 | 平安時代(9世紀)~鎌倉時代(13世紀) |