江沼平野の中央部に位置する、古墳時代、奈良・平安時代~中世の集落遺跡です。今年度は桑原町地内と津波倉町地内の2地点を調査しました。
桑原町地内の調査区では奈良・平安時代の建物を確認し、前年度調査で確認された東側から続く建物域が、さらに西側の河岸付近まで広がることが明らかとなりました。
津波倉町地内では、庄跨道橋があった場所を調査しました。跨道橋東側東端付近で縄文時代の土坑や中世の溝を確認しましたが、それ以外の東側区域は生活痕跡が余りみられない低地であることが判りました。対する跨道橋西側は古代寺院跡「津波倉廃寺」の包蔵地に当たり、その存否に大きな関心が寄せられてきた区域です。今回の調査ではその痕跡は残念ながら確認できませんでしたが、奈良・平安時代の掘立柱建物や道路の跡を確認したほか、道路一帯からは古代瓦破片が出土するなど、注目される成果が得られました。
遺跡名 | 加賀市庄・西島遺跡 |
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時代 | 古墳時代、奈良・平安時代~中世 |