金沢東部環状道路(通称:山側環状)観法寺パーキングエリアの西側丘陵上に位置しています。
観法寺墳墓群からは丘陵尾根を横断する方向の溝が数本見つかり、尾根上に3基以上の墳丘墓があったことがわかりました。弥生時代終わり頃~古墳時代の初め頃のものと考えられます。溝からは墳丘墓に供えた土器が転げ落ちて割れた状態で出土しました。墳丘面は削平されたり崩れたりしています。また、径2m、深さ1.7mほどの円筒土坑が2基見つかり、この丘陵上で人々が活動していた様子がうかがえます。
斜面からは中世の土師器皿が出土し、まじないをしていた可能性があります。現代にいたるまで河北潟や周囲の平野を見下ろせる見晴らしのよい場所として利用されていたことがわかりました。
観法寺ジンヤマ横穴の調査では、古墳時代後期の横穴墓1基と時期不明の横穴1基を確認しました。2基とも削平や崩落のため、全体形は不明です。
遺跡名 | 観法寺墳墓群、観法寺ジンヤマ横穴 |
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時代 | 弥生時代~古墳時代、中世~近世 |