梯川右岸にある一針C遺跡は、弥生時代~中世の集落遺跡です。平成25年度から発掘調査を行っており、今年度は春に調査した後、10月から調査を再開しています。
調査区上層からは、両側に側溝を持つ中世の道路状遺構がみつかりました。道幅約3mで調査区を直線状に東西方向(L区・M区)に横断しています。
中層からは、L字形で幅約3mの堀に囲まれた室町時代の館跡(L区東側)や掘立柱建物、井戸、水路状の溝、畦状の遺構(L区・M区)などがみつかりました。井戸からは、土師器や陶磁器とともに石臼や茶臼などの石製品、漆器椀や編カゴ状の製品などが出土しています。
現在、下層の弥生時代中期~後期の集落跡を調査中で、円形の周溝を持つ平地建物や掘立柱建物、土坑、溝などがみつかっています。
一針C遺跡 梯川 中世 道路状遺構 館跡 井戸
遺跡名 | 小松市一針C遺跡 (こまつしひとつはりCいせき) |
---|---|
時代 | 弥生時代~室町時代 |