遺跡は木場潟の北側約500mに位置しています。古代(奈良・平安時代)と中世(鎌倉・室町時代)の2つの道路状遺構を確認しました。古代のものは道幅約8m、中世のものは道幅約7mで、どちらも2本の平行する側溝が伴います。遺跡付近は、現在も国道やJR北陸本線が走る交通の要衝であり、今回の発見は南加賀地域における古代・中世の陸上交通路のあり方を知る上で、注目されます。
また、砂層中から縄文土器が出土したことから、遺跡周辺に縄文時代の集落が存在していた可能性があります。古代~中世の畝溝や水路状の遺構も検出したことから、同時期の調査区周辺には畠や水田などの生産域が広がっていたものと考えられます。
遺跡名 | 大領遺跡 (だいりょういせき) |
---|---|
時代 | 縄文・古代~近世 |