北から延びる丘陵が、八日市川へと向かって緩やかに傾斜する裾部に遺跡は立地します。
平成29年度の調査では、古墳時代の周りに溝をもつ建物や、古墳時代から平安時代に建てられた掘立柱建物群をはじめ、道路の痕跡や多くの土器が捨てられた土坑などがみつかりました。また、建物群の近くを流れていた川からは、当時の人々が使用していた土師器や須恵器のほか、縄文土器や石鏃など、集落よりも古い時代の遺物も出土しました。
江戸時代には、より地盤の安定した丘陵近くに集落の中心は移ったようです。集落の縁辺部にあたる調査区では、南の低地に広がりが想定される耕作地を前に、井戸や編み物を敷いた土坑などとともに簡易な建物が建つ風景が復元されます。
遺跡名 | 大菅波コショウズワリ遺跡 (おおすがなみこしょうずわりいせき) |
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時代 | 縄文、古墳~近世 |