遺跡は、鷹合川と御祓川に挟まれた徳田丘陵の先端に近い標高約32mの丘陵上にあります。国分山遺跡としては初めての発掘調査となりますが、邑知地溝帯北端の徳田丘陵には数多くの古墳群などが築かれており、周辺の丘陵にも国分尼塚古墳群や細口源田山遺跡など弥生~中世の墓域が確認されているため、国分山遺跡も同様の性格をもつと想定されます。
今年度の調査は、丘頂平坦部の北半を予定しています。調査前は竹林や草木に覆われていましたが、伐採すると地境の土塁や後世の改変部分が確認されました。現在はトレンチ掘削作業を開始し、遺物として古墳時代と考えられる土師器片や古代の須恵器、中世の陶磁器が見つかったことから、当地では断続的に人々が活動していたことがうかがわれます。
遺跡名 | 七尾市 国分山遺跡 |
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時代 | 弥生時代~古墳時代 |